はるか昔に戦争があった
星は生物のすめない星へとなってしまった
…はずだったのだが
新しい種族新しい文明を築き
当たり前のように多くの種族が今を生きている
衛星へと逃げていった一部の人間達の子孫らは
死の星のはずの環境の中で当たり前のように
生きている生物たちの調査をしていたのだが…
これは ある衛星の博士が
一体の竜と出会うお話
博士と竜の約730日の記録
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1話


樹海で調査をしていた博士と竜の約730日のお話。
前編
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後編
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第2話 貴方の星の歩き方


竜と共に二年間という休暇を与えられ博士は浮かれていた。
だが肝心の目的地がどこにあるのかを互いに知らないという
致命的な状況に気がつき途方に暮れる一人と一匹。
そんな折現住人(?)の方らのコンタクトがあったのだが…?
言葉も姿も置かれている状況すらも
理解の追いつかないままに
博士と竜の休暇とは名ばかりの前途多難な旅が始まる。
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第3話 星と約束


観光旅行をエンジョイする博士の協力を得る為に、竜はある交渉を持ちかけた。
目的の手がかりを見出す第三話。目指すは星見の場、天文台。
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第4話 市場と機械と白衣の妄執


休暇中に失礼しますとイベントにゴリゴリと一緒に乗り込んでくる研究員。
空気が読めないのかあえて読まないのか
よむスキルが削除されているのか
博士のある執着とキメラプロジェクトメンバーの
今となってはどうしようもない過去の片鱗が垣間見える第四話!
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5話 心音の綻び・予兆


色々あって虫の居所が悪かった博士。
あろうことかそのタイミングで竜は博士の持ち物を壊してしまう。
天文台に到着後も微妙な空気のまま二体は別行動へ。
気に病む竜の前にある人物が声をかけて…
なんでもするとは軽く口にしてはいけないと思い知らされる第5話!
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第6話 機械仕掛けのドッペルゲンガー


休暇の前に言い渡された「対象Aの回収」
それは特定の衛星の者達にとっては
命を捨てても守るべきレベルの最優先命令だった。
だがこの広大な本星でその対象に
出会える確率はほぼ0に等しいと頭から抜け落ちていたのだが…
衛星の文明を構築し、生死の概念を激変させた
ある一人の博士の亡霊との再会。
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第7話 ぼくのかんがえたさいきょうのろぼっと


─ぼくのかんがえたさいきょうのろぼっと!─
それが時を越えて牙を向く。
じわりじわりと追い詰められてゆく博士。
そしていよいよ一番恐れていた事態へと…。
ほんのり普段の皆とのパワーバランスが垣間見える第7話!
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第8話  秘密とは 芋づる式に バレるもの


皆不正や汚職はバレると思ってやっていない


だからその時になると焦るのです

ストッパーがいない事をいいことに、権力を利用し
好き勝手やって博士に今までのツケが返ってくる!

長期不在だった上司からの直々に下された処罰とは…?
衛星「ネオン・テラ」が映える夜
二つの星と博士と竜の
歩みを顧み語り合う第8話。

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9話 物騒だな


天文台にて竜の仲間の手がかりを探している途中にアリア博士へ連絡が入る
それは現在この星で発生し大事になっているらしい
連続消失事件の事情聴取の打ち合わせの連絡だった

「物騒だな」といいながらもアリア博士に
協力な姿勢を見せる紅葉博士だったが
見せてもらった写真の被害者はどこか見覚えがある姿で─

互いの立場からの衝突と裏切りの予感が垣間見える第9話!

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第10話 墜


或る所に、一人の博士がいた。 博士は生死感が壊れていた。
博士は倫理観が潰れていた。
博士は好奇心に正直だった

博士は子供のような無邪気さであらゆる命を使いつぶした。
博士は常に加害者だった。
博士は人間ではなかった。
博士の人間への興味は失せていた。

博士は優秀だった。
博士は衛星の意向に忠実だった。
博士は仕事に真面目だった。

博士は貴重な星の宝。
博士は甘やかされていた。
博士を本気で止める者はいなかった。

博士は星が好きだった。
博士は無機質に光る星が好きだった。
原風景の星の海を
試験管の中から
宇宙船の中から
眺めるのが好きだった。

その夜全てが壊された。 原風景の星空を
泳ぐように舞う竜に。

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11話 イベントはまとめてくるもんだ


認識が変われば世界は変わり、価値観が動けば状況は一変する。

一夜にして全てがひっくり返され
気持ちの整理がつかないままに
博士の受難と後悔が襲い始める11話

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第12話 びばののん


博士の今までを否定する言葉があった

それは自身が死ぬまでは絶対に口にはしないだろうと決めていた言葉
それは自分にかけられることも自分が口にする事も許されない言葉

それを口にすることは
自分と手にかけてきた生物への侮辱であると教えられてきたからだ

その言葉を口にする瞬間がやってきた
そうしたいと「自分が」思った

「博士」ではなく「紅葉」として
「自我」が生まれた第12話

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13話 そうは問屋がおろさない


少しだけ時が流れて
博士と竜ではなく「紅葉」と「リザ」として
二体の旅は比較的穏やかに続いていた
一週間の船旅を終え、新しい大陸、その港町へ到着する


だが穏やかに話をしている二体の前に現れたのは─

そして竜は思い出す 己が目覚めたその意味を
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第14話 取り残されし紅の葉は(前編)


もう、戻れない。


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15話 人の皮、一枚ペロリ


甚大な被害がでた港町
各大陸から集められている治安部隊らも
かろうじて一命を取り留める


一部のメンバーに残された一抹の違和感が
拭えないままに
竜の危険性が認知され
本格的に討伐隊の編成が組まれることとなった


そしてようやく博士は気づく
あまりにも遅すぎた、簡単ずぎたはずの答えに

それを悔やむ間もないままに
追跡者が、迫る


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ss:「溜飲が下がる


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第16話 シリウスの二連星


かろうじて追手を撒く事ができた博士と竜
しかし互いの間にはこれ以上とない険呑な空気が流れていた

交感神経ガンガンな竜に
博士が空気を読まずに渡してきたものは…?

─そして博士と竜の出会いが竜の口より明かされる─


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17話 時かける竜の法則


博士と竜の出会いの瞬間

その出会いは数々のそれを大きく超越した
本来あり得ない法則破りそのものであった


そしてこの星に竜として存在する限り
精神と肉体を縛り続ける死の「法則」


その呪いと追手との激しい攻防の中
遥か上空から謎の銃口が向けられて…


この星の生物に課された
奇跡と呪いが垣間見える第17話

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第18話 肉欲


出会いから今までの竜の告白


そして二体は答えをだした


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第19話 ネオンテラ


ネオンテラ
そこは星を捨て、星に捨てられた人間達の子孫が静かに生活している荒野の衛星…一般区
そして星に買われるほどの 選ばれた優秀な人間のみが 生活している 人工衛星…特別区へと分かれていた

特別区にて人として擬態し
周りに少しの煩わしさを抱えながらも
ある秘密といつか来る日までとの
ささやかな希望を秘めて日々を過ごしている 本来の紅葉の生活があった

それがある日突然終わりを迎える
急転直下の第19話!!


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第20話 取り残されし紅の葉は(後編)



あの瞬間、確かにそれは自分だった
そのはずだった

どんな事があろうとも自分は自分だという前提が崩れたままに

日誌の中の自分を追ってみても
今行動している自分のはずの者が理解できずに混乱と焦燥の博士

じわじわと悪くなっていく状況の中
博士が出した苦渋の決断は…

緊迫の第20話!


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第21話 嘘は誠に、誠は闇へ



衛星ネオン=テラ、本星パンタシア=ミラ
二つの星が出す答えははたして竜の討伐か─

虚偽が状況証拠という力をもって
真実を握りつぶしていく第21話


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第22話 アポトーシス


竜の怨恨と獣の歴史を刻み続けるビーストの国
長き時を経て獣の国の王は悲願であった竜、その力を手中に収めた
だがその代償として、多くの星、多くの人々の未来の大半の選択肢を犠牲にする
白衣の男の声明が上がる

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第23話 伝承より、逆算にて導く在処



今までこの星で手に入れた情報からある程度のエリアを推測し、
休み返上でただひたすら地層探知器を引きずりながら何日も練り歩く日々…


そう、竜の願いをかなえるに必要なものであり、博士に足りなかったものは
結局のところ「やる気」だった23話。

そして二つの星の関係がまた動き始めて…

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第24話:スクールチャイム・センチメンタル



博士は気づく

自分の知らないところで 竜は博士を護る選択を選んだ事を

そして博士は諭される
「さあ、帰る時間だ」と

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25話:かつて人を〇〇た君



きっと、出会った時のまま
なにも変わらないままを演じて

これが最後
自分本位な一つのわがままを

別れと、再会の約束を

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第26話:「紅葉、その花言葉」



それは、730日の記録

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27話(完):「エンドロール」



─こうして、すべてが始まった─
ご愛読ありがとうございました!

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